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有限会社中村ローソク

地域 京都市内, 伏見区
業種 16:化学工業
50音 ナ行

の仕事

和・京蝋燭の魅力を時代へとつなげる、1887年創業のお店です。
中村ローソクの創業は1887年。それから125年以上もの間、和・京蝋燭一筋で製品を作り続けてまいりました。和・京蝋燭は、古くから仏事などに用いられてきましたが、昨今は安価な西洋ローソクの普及により、需要は減ってきているのが現状です。また、和・京蝋燭の原料である櫨(ハゼ)の実の減少など、厳しい状況が続いておりました。そこで、中村ローソクでは櫨(ハゼ)を栽培するプロジェクトへの参加や香り付きのおしゃれな和・京蝋燭を開発するなど、次の世代に和・京蝋燭をつないでいくため、様々な活動に積極的に取り組んでおります。また、和蝋燭を自分で作ることのできる体験教室も実施しており、一人でも多くの人に和・京蝋燭の魅力を伝えていけるよう、これからも精進いたします。

自慢の逸品

碇型100匁 風神雷神(木蝋)です。
100匁という大きなろうそくに、京絵師が風神雷神図を手描きした迫力のある逸品です。和のインテリアとして、お世話になった方に贈り物として、おつかい下さい。日本の伝統的な和蝋燭の原料の木蝋を使用しています。北山杉の燭台付。桐箱入り。

技術者の思い

手作りの和・京蝋燭は、量産されている西洋ローソクに比べて決して安価ではありません。しかし、西洋ローソクにはない、日本伝統の技や美が表現されている和・京蝋燭の魅力は、筆舌に屈しがたいものです。中村ローソクでは、多くの人が和・京蝋燭の魅力に触れてもらえる機会の創出に努めております。これからも、香り付きの蝋燭やインテリアにも使用できる商品など、伝統を守った製法で新たな和・京蝋燭を生み出し、その魅力を伝えてまいります。櫨(ハゼ)の実を摘む「ちぎり子さん」や「製蝋所」「芯屋さん」「木型屋さん」「竹串屋さん」など、多くの職人の伝統の技が、一本一本の蝋燭に込められています。
  1. 芯差し

    あらかじめ和紙にイグサの髄を巻いた芯を、竹串にさしていきます。
  2. 芯を木型に入れる

    次工程で蠟を流し込む際に温度差でかたまらないように、適温の湯につけて温めておきます。
  3. 蠟を木型に流し込む

    芯を入れた木型の中に、蠟を流し込んでいきます。
  4. 生地に清浄木掛けを施す

    清浄木掛けとは、生地を日光にさらして白くして、程よい温度に保ちながら、よく練った上掛け用の蠟を手で生地に擦り付けていく工程です。
  5. 上切り・下切りを行い、形を整える

    蝋燭の上部の芯回りと下部についた清浄木掛けの余分な蠟を切って、形を整えます。

どんなところに使われているの?

お盆やお彼岸、年忌、月命日など、ご先祖様の大切な日に火を灯せば、功徳になると言われています。仏事のときは、和蝋燭をご使用になってはいかがでしょうか?
  • 製造エリア①

    主に出来上がった蝋燭に色を付ける作業エリアです。

  • 製造エリア②

    主に、小物の蝋燭を製造するエリアです。

  • 製造エリア③

    主に やや大物の蝋燭を製造するエリアです。

  • メディア掲載

    当社の取り組みが、2017/8/11京都新聞に掲載されました。

  • 和蝋燭製造絵付け体験

    ただ作るだけでなく、和蝋燭の歴史や和蝋燭作りの工程を学びながら、和蝋燭を作ることのできる、充実感満載の体験コースです。ぜひ、和蝋燭職人になりきって、自分だけの和蝋燭を作ってみませんか?

  • 京都“悠久の灯(あかり)”プロジェクト

    京都の社寺などで使われる和蝋燭の地産地消を目指す京都市と民間業者によるプロジェクトです。和蝋燭の原料である櫨(はぜ)の栽培を始めました。

会社概要

事業内容 蝋燭、和蝋燭、「京・絵蝋燭」の製造・販売(寺院向け、家庭向け、ご進物向け)、香、線香の販売、燭台、芯切りなど蝋燭関連用具の販売
設立 1987年4月
代表者 代表取締役 田川 広一
所在地 〒612-8413 京都市伏見区竹田三ッ杭町57-8
電話番号 075-641-9381