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株式会社関谷染色
地域 | 上京区 |
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業種 | 11:繊維工業 |
50音 | サ行 |
我社の仕事
創業1897年の関谷染色は京手描友禅の歴史と伝統を継承してまいりました。現在では糸目友禅以外にも素描やローケツ染めなどの分野にも裾野を広げ、染色技術の向上に日々取り組んでおります。『着物は世界一の民族衣装』という創業以来の理念のもと、日本が古来より持つ「美しさ」の追求を続けてまいります。
自慢の逸品
第64回京友禅競技大会(平成24年度) 経済産業大臣賞受賞 訪問着 【彩華】
ハナミズキをモチーフにローケツ染め、ダンマル描きの技法を併用し、染めはモヤボカシで肩から裾にかけてグラデーションをもたせ、春の光の柔らかさを表現いたしました。
ハナミズキをモチーフにローケツ染め、ダンマル描きの技法を併用し、染めはモヤボカシで肩から裾にかけてグラデーションをもたせ、春の光の柔らかさを表現いたしました。
技術者の思い
友禅の名は、元禄時代の京の扇絵師・宮崎友禅斎に由来します。それまでに確立されていた各種の染色技法を応用して、自由な文様表現と豊かな色彩を使って新しい模様を表現したのが友禅染の始まりだと考えられています。手描友禅は最大で20もの工程を経て完成します。工程ごとに専門の職人が存在し、完全分業制です。この工程のたった一つが欠けても優れた友禅は生まれることができません。本当に腕の良い職人たちの連携によって生まれた繊細な絵や、奥深い色の素晴らしさには感動があります。
製造プロセス
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糸目糊置
下絵を描いた後、柄の輪郭に糸目糊を置いていきます。 -
手描友禅
糸目の中に筆や刷毛で色を挿していきます。 -
金彩加工
金箔などを使用し、着物に華やかを持たせます。 -
手刺繍
一針一針想いを込めて刺繍していきます。 -
仕上げ
着物の表情を豊かにするための最終工程です。
どんなところに使われているの?
京手描友禅の着物は約15~20の工程を経て完成致します。1つの工程に専門の職人がいる分業制の仕組みで技術力の結晶である作品が生み出されます。主に百貨店や呉服店の店頭に並びます。
ものづくりを支える仕事
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企画開発部門(資料室)
明治や大正時代からの古い文献を収集した資料室。貴重な文献も数多い。
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企画開発部門(草稿室)
現在まで製造した膨大な着物の草稿(図案)を保管する草稿室。
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製造部門(工房)
自社に工房を持ち、日々染色技術の向上と新しいものづくりに取り組んでいます。
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社外表彰
長くの業界での功績が認められ、平成15年に先代関谷泰三は勲五等瑞宝章を受章致しました。
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文化貢献活動
2017年7月に開催された伊藤若冲生誕300年記念シンポジウム『若冲デザインの先進性』で代表取締役の関谷幸英がパネリストとして登壇致しました。
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SOO(ソマル)
同業有志と京友禅ブランド SOO(ソマル)を立ち上げ活動しております。絹の眼鏡拭き『おふき』はグッドデザイン賞2017を受賞致しました。
会社概要
事業内容 | 京手描友禅着物の製造 |
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設立 | 1897年 |
代表者 | 代表取締役 関谷 幸英 |
所在地 | 〒602-8024 京都府京都市上京区室町通丸太町上る大門町259 |
電話番号 | 075-222-0381 |